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プレスリリース

PFC排出削減目標に関するポジションペーパー


2003年1月20日に台湾の新竹で開催された第2回世界液晶産業協力委員会(WLICC)において、日本の液晶産業研究専門委員会(LIREC/JEITA)、韓国LCD環境委員会(EALCD/EDIRAK)、台湾TFT-LCD工業会(TTLA)のメンバーは、WLICCのWG1によって提案されたPFCの排出削減目標を承認した。WLICCは、TFT-LCD(薄膜トランジスタ液晶ディスプレイ)製造工程から排出されるPFC等の排出削減を積極的に推し進めることにコミットするものである。


  1. PFC等の排出削減目標に関する合意

  2. LIREC、EALCD、TTLAは、TFT-LCD製造工程から排出されるPFC等の総絶対排出量を2010年までに、0.82MMTCE(ミリオン・メトリック・トンズ・オブ・カーボン・イクイバレント)以下に削減することで合意に達した。この目標排出量は1998年の地球温暖化ガス世界全体放出量の0.013%程度に相当する。もし、削減対策がとられなければ、2010年の総排出量は目標排出量の10倍以上になり、また半導体産業の目標排出量をも超えるだろう。この削減目標は、LIREC、EALCD、TTLAで分担され、また今後の技術進歩に応じて適宜、見直される。

  3. 排出削減目標の背景

  4. TFT-LCD業界は、液晶産業の環境問題に関する世界的な情勢を踏まえて、国際的な目標を積極的に掲げることを選択した。この世界的なコミットメントは、世界半導体会議(WSC)の対応を見習って行った我々の自主的な努力の成果である。

    TFT-LCD業界は、日本では90年代の初め、韓国では1998年、台湾では2000年に実質的にスタートし、以来伸長しており今後も伸長し続ける。

    このような成長産業にとって、この時点で2010年のPFC目標排出量を決めることは極めて難しいと思われたが、WLICCのメンバーが新ラインには全て除害装置を付ける等の最善の努力をすることを決意することによってこの難局を克服した。今後、この産業に新しく参入する工業会についても、同様の削減対策をとることを期待する。なお、WLICCは、世界のLCD産業の成長を阻害することなく、PFC排出削減を可能にする継続的かつ経済的な代替案を見つける努力を続ける。

  5. 情報開示

  6. PFC排出に関する情報は、これまでの合意に従って、各国の工業会を通して入手することが出来る。
以上
 
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